2019-03-19
第七回 三成の戦(一日目朝)
来たる三月九日。
晴天にも恵まれ、正に登山にはうってつけの日となりました。
今回は四人の参加者の方々にも募り、佐和山の山頂にある朽ちてしまったベンチを、奉公衆特製の木製ベンチに替えてしまおうという企画です。
桧の芳醇な香りをまとった特製ベンチは、長さ約3m、重さは60kg!!
平地でも持ち上げて運ぶのは困難。そして奉公衆を悩ませる問題が発生します。
佐和山は細いあぜ道の山道であり、Uターンを繰り返して登るように道ができているため、長さの都合上メインの山道では登れない。
登るとするなら、少し遠回りになってしまう別ルートで運ぶしかない。
奉公衆は踵を返して別ルートに向かいます。
覚悟を決めいざ運搬しますが、足元は枯葉の積もる山道はまるで獣道。そして急な斜面に大苦戦。
この山頂に築城するまでの先人の苦労を身をもって体感しました。
春の陽気とは思えぬ大汗を流しながら山頂にベンチを設営!
佐和山は標高は高くないものの盆地にそびえているため、湖国の景色を一望できます!
三成公もこの景色を眺めていたのでしょうか…。幾多の武将が湖国を往来していたと思うと、この山頂から見える景色も感慨深いですね。
お昼は山頂にて、滋賀の名物駅弁「湖北のおはなし」を堪能しました。
もちもちのおこわ、しっかりと味わいのある山菜や山芋、噛めば噛むほどローストの香りが鼻を抜ける鴨肉は絶品です。
次回は桜が咲く頃に再びここで思いを馳せたいですね。
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